休日出勤が頻繁にあることは退職理由になりうる
休日出勤(休日対応)は、できるだけ避けたいと思うのが心情だと思います。
仕事で抱えている案件によっては、「時間外」あるいは「休日に業務の対応」を迫られることも想定されるでしょう。休日対応がごく稀であれば、トラブルと割り切れるかもしれません。しかし休日対応が重なれば、退職に発展するきっかけにもなりえます。
たとえば休日にも関わらず、会社の携帯電話が手放せないような状態です。これが繰り返されると「休日も休んでいる気がしない」「仕事とプライベートの境目がない」という心労から転職を考える人もいます。
休日出勤は法的に問題ないのか?
そもそも休日出勤とは「会社が休日と定めた日に出勤して労働すること」です。労働基準法を遵守していれば、原則問題ないとされています(なお、今回のコラムでは休日出勤の法的な論点は扱いません)。
参考:法定労働時間と割増賃金について教えてください(出典元:厚生労働省FAQ)
https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/faq_kijyungyosei07.html
休日出勤が耐えられなくなる理由
休日出勤に関する不満をヒアリングすると、その根底には大きく分けて2つの本音に行き着きます。
家庭の事情
1つ目は「プライベートの都合上、対応が難しくなった場合」です。たとえば結婚を機に家庭環境が変化すれば、個人的な裁量だけで時間を確保することは難しくなり、休日対応は大きな負担になります。もし家庭の事情で休日対応が難しくなっているのであれば、ご自身がパンクする前に、働き方の改善ができるかどうか職場へ相談すべきです。
会社からのフォローがない
2つ目は、勤務先からのフォロー(手当や労い)がない場合です。「仕事だから仕方ない」と割り切っている人も多いと思います。ただし、その分の振替休日や割増賃金等もなかったり、会社から労いの言葉もない環境だと、心が折れてしまうことが多いようです。
休日対応の多い・少ないはどう見極める?
仕事とプライベートの境目がはっきりしにくい職種や役職もあります。転職先の企業が休日出勤に対して「当たり前」という意識なのか「申し訳ないが対応してもらってる」という意識なのか見極めることは重要です。
面接で確認してみる
面接時に、仕事内容や業務の流れなどを質問することで、雰囲気を感じ取る事はできます。入社後に後悔する位であれば、ストレートに「休日出社(対応)は想定されますか?」質問をするのもアリです。
深夜や早朝にメール連絡が届く
転職活動をおこなうと、企業の採用担当者とメールでやり取りする機会もあると思います。その際、あきらかに業務時間外に送っているようであれば休日対応が当たり前になっている可能性を考えた方が良いでしょう。
休日対応のある企業の特徴
- 少人数で慢性的に人手不足な環境
- 成果主義的でノルマが厳しい
- 旧態依然の手法から脱却できない
- 薄利で設備投資の余裕がない
「バリバリ働いて実力をつけたい!」「とにかく稼ぎたい!」「事業主のように自分の裁量でマイペースに働きたい」のような場合を除いて、上記のような労働環境はできるだけ避けたほうが無難でしょう。