自責思考・他責思考とは?
ビジネスにおいて自責・他責という考え方は、自身の成長や周囲の人間関係を形成する上で重要な要素と言われています。トラブルがあった時に「原因は自分にある」と考えるのが自責思考、「他人や周囲の環境のせい」と考えるのが他責思考です。
自責思考の特徴
- 原因を追及し、改善するプロセスを行うことで思考能力が高まる
- 愚痴や周囲への嫉妬や悪口も少なく、周囲の評価が上がりやすい
- 不利な環境でも柔軟に成果を出すことが出来、どこでも通用する人材になりやすい
- 反面、自責が強すぎると自身を追い詰めメンタルを壊しやすい
他責思考の特徴
- 失敗しても自己を顧みないため成長が無く、同じ失敗を繰り返す
- 自分は悪くないという態度により周囲との軋轢が生まれやすい
- 成果が周囲の環境に依存しやすく安定的な成果が出ない
- 周囲の目が気にならなければ、メンタルが一番楽で幸せに生きられる
転職における自責と他責
ビジネスシーンや転職においては、自責思考の方が成長・活躍しやすいと言われています。一方で他責思考は、受け入れる企業にもデメリットが多くあり歓迎されません。
他責思考のデメリット
- 転職理由が自分軸ではなく、他人や入社企業に依存してしまう
- 他責による退職理由・前職への不満は、面接官が納得できる理由で無ければ不信感を買いやすい
- 入社しても周囲の環境に少しでも不満があると退職を考え、短期離職を繰り返しやすい
他責思考の例と自責思考への改善
他責思考を自責思考に転換して考えてみると、次のようになります。
例)自分の仕事が出来ないのは、教えてくれない上司が悪い
- 上司が教えてくれないのは何故か、教わる態度に問題は無いか。
- 新人だからできなくて当たり前と思ってはいないだろうか。
- 自分で学ぶ方法はないか、他の先輩に聞けないだろうか。
例)頑張っているのに周囲が評価してくれない
- 数値化できる実績をPRする。
- 自分以外で実績が評価されている人がいるのは何故か、と考える。
- 他人から見たら自分は頑張っているように見えるか。
間違った自責思考はNG
自責思考とは自分をダメだと追い詰めて、精神をネガティブ状態にする事ではありません。全て自分のせいとした場合、精神が壊れてしまいます。他責から自責への思考を前述しましたが、自責思考を実行しても状況が改善が望めないのであれば、迷わず転職をしましょう。
自責思考を利用して前向きな転職を
全てを自責思考にする必要はなく、自分の心と相談して自責と他責をバランスよく配分しメンタルを保ちましょう。自責思考にすることで転職が他人に左右される事は無く、自分にフォーカスした視点で前向きに転職活動が出来ます。より良い転職のためにも正しい思考法を理解し、自分の成長や心の安定を掴んでいきましょう。