リファラル採用とは
知り合いから勤務先の企業を紹介してもらう採用手法をリファラル採用と言います。リファラル(referral)は紹介や推薦といった意味があり、インターネットの普及以前から行われてきた採用手法の一つです。企業の採用競争が激化している昨今において、中途採用に社員の知り合いを歓迎する事例が増えています。
リファラル採用と縁故採用の違いは？
リファラル採用と縁故採用は混同されがちです。紹介の人材という点では共通していますが、本質は異なります。たとえば縁故採用では能力や価値観は重視されず、関係者だから採用する傾向があります。一方でリファラル採用は、一般選考と同じ採用基準であり、企業が求める人物像とマッチするかどうかが重視されます。
リファラル採用の選考に応募するメリット
前述のとおり、リファラル採用でも一般選考と同じ基準で採否を判断されます。しかし一般選考と比べれば、言うまでもなくリファラル（紹介）の方が選考は優位に進むでしょう。というのも「求職者の特性」と「求人企業の性質」に精通している知人からの紹介だからです。
価値観の近い知人の紹介という安心感
信頼関係をわざわざ壊すことを友人・知人は望んでいません。そのリスクを承知して勤務先を紹介するという事は、自分の勤務先に良いイメージを抱いているからであり、求職者は安心して選考に臨むことが出来ます。
リファラル採用の注意点
リファラル採用で求職者が注意しなければならない点は、企業が社員からの人材紹介に半強制的なノルマの設定があったり、報奨を伴う運用を行っている場合です。リファラル（紹介）は、社員の主体的なものであれば健全ですが、金銭や社内評価などの外発的な動機付けに基づく場合は、マッチングを度外視した形になりがちです。
リファラル採用が自然発生している企業は安心して働ける
定着率の高い企業は、社員からの紹介の採用（リファラル採用）を積極的に取り入れている傾向があります。リファラル採用では価値観の相違が起こりづらいため、社員満足度が高く、定着して安心して働き続けられる環境である可能性が高いです。
情報過多な時代だからこそ信頼が重要
転職市場は求人情報で溢れています。自分にとって有益な情報を見極めるうえで、信頼できる情報源かどうかは重要な判断材料です。「知り合いの勤務先に誘われて転職した」という話は、信頼している知り合いが紹介してくれたことが少なからず影響しているはずです。
あなたの勤務先を知り合いに紹介できますか？
「知り合いに勤務先は紹介したくない」と感じるのであれば、自身のキャリアを見つめ直す良い機会と捉えてみてはいかがでしょうか。たとえばキャリアアドバイザーへ相談をおこなうことで、現職に自分でも気づいていない魅力が見つかるかもしれません。
