個人レベルですぐ実践できる仕事術を紹介します
仕事上の役割を再点検し、優先順位をつける
あなたは組織からどのような役割を求められていますか。責任感の強い人や期待に応えなければという思いが強い人ほど、自身が求められている役割の範囲や責任を過大に抱えがちです。自身の背負うべき仕事とそうでない仕事を明確にしましょう。仕事の生産性を上げるために、優先順位をつけていくことも必要です。このとき優先度の低い業務はスクラップすることも検討していきたいものです。
締め切りを設定する
人は「本来30分でできる仕事も、1時間を与えられると1時間を費やしてしまう」という法則性があると言われています(パーキンソンの法則)。そこで有効なのが締め切りの設定です。限られた時間内にやり遂げる意識をもつことは、作業効率アップに大変な効果が見込めます。
集中力を高めるための環境を整備する
集中できない環境での仕事は捗りません。業務中に電話応対が入れば、そのたびに集中が途切れて業務効率は悪化するでしょう。このような場合は集中できる時間帯にやることをおすすめします。たとえば電話が来ない朝の時間を活用して、やるべきタスクを一気に片付けてしまう人もいます。また周囲の雑音に気を取られてしまう人は、できるだけ静かな環境に身を置くなどの工夫も有効です。
自己研鑽して仕事の練度を上げる
一流の職人は道具の手入れを欠かさないと言います。業務で用いるスキルのブラッシュアップや自己研鑽に励むことで生産性があがり、業務時間が短縮されることが期待できます。時間や費用はかかりますが、身に着けたスキルは誰にも奪われることはありません。また関連する資格を取得すれば評価に繋がる可能性もあります。
同僚やメンバーを頼る
仕事のできる人は、メンバーに仕事を振るのが上手いと感じませんか。なかには「仕事を振るのが面倒だから」「自分がやった方が早いから」等の理由で、仕事を一人で抱え込んでしまう人も見受けられます。しかし一人でできることには限界があります。
テクノロジーで省力化を推進する
DXやAI技術の活用によって得られる恩恵は大きく、たとえばChatGPTのような生成AIを活用すればメールの文章作成や企画の壁打ちなどが容易になります。また予算を充てられるのであればRPAによるルーチンワークの自動化や、ロボティクスを使った設備投資を検討することで省力化を図れるでしょう。
上司へ打診する
自身の裁量で業務の見直しができない場合は、上司に打診してみることも必要になるかもしれません。このときなぜ見直しが必要なのかという背景や、業務改善の根拠が含まれていると決裁や協力を得やすいと言えます。また、改善に向けたアクションを起こす際には、職場内で協力を得なければならないこともあります。普段からの人間関係の気配りや根回しを怠らないようにしたいものです。
改善が見られないのであれば転職も視野に入れる
残業時間の削減は、本来であれば会社をあげて取り組むべき課題と言えます。働き方改革が進む昨今においても、残業が美化されるカルチャーの企業が一定あることも事実です。個人でできることに限界を感じている場合は、転職を視野に入れることも検討してみましょう。