なぜ転職で迷ってしまうのか？
「仕事」は人生で費やす時間の大部分を占めます。転職活動はその仕事を選ぶことですから、迷って悩んでしまうこともあるでしょう。一方で、迷うばかりで意思決定ができなければ転職活動が進展する事もありません。今回のコラムでは、転職の迷いを断ち切り、決断するためのヒントを紹介します。
【迷う原因】将来の結果が予測できない
将来の結果が予測できないために、不安や迷いが生じて決められないこともあります。解決策としては、可能な限りの情報収集をおこない、それぞれの選択をとったときのリスクとリターンを整理して評価することです。
たとえば「転職するか、今の仕事を続けるか」迷っている状態であれば、それぞれの未来を考えてみることをお勧めします。「転職したら1年後はどうなっているだろうか」あるいは「今の仕事を続けたら1年後はどうなっているだろうか」といった具合です。
このとき仕事の状態だけではなく、私生活はどのような変化があるか、心境にどのような変化がありそうかも含めて将来設計に考えを巡らせてみて下さい。
【迷う原因】情報が多すぎて（少なすぎて）選べない
求人や転職情報について、膨大な情報がカンタンに手に入る時代になりました。一方で情報量が多すぎるあまり「選ぶのが面倒」という声も少なくありません。反対に「転職市場や求人情報の調べ方が分からない」といった情報不足から意思決定ができない人もいます。
このような場合は、信頼できる情報源からの情報を選ぶことが重要と言えます。たとえば信頼のおける知り合いや、転職先の業界に詳しい人、転職市場に精通している専門家（エージェントやキャリアコンサルタント）が当てはまるでしょう。
【迷う原因】意思決定の基準が不明確
あなたの希望を１００％クリアする転職先が見つかる保証はありません。だからこそ「これであれば納得できる」という判断基準や優先順位を設定することは大切です。あなたが「転職で絶対に外したくない最優先事項」は何でしょうか。納得のいく転職を実現するためには、最優先事項を軸に転職先を検討していく必要があるでしょう。
迷いを断ち切るために、価値観・情報を整理しよう
したがって転職で迷う原因をまとめると、以下のようになります。
- 自身の価値観と転職における優先順位が整理できていない
- 将来のありたい姿をふまえた転職のリスクとリターンの検討が不十分
- 転職に関する情報の過不足
そして、迷いを断ち切るためには、次のような観点をもつと良いでしょう。
- 現状の不満点を整理して、転職で実現したいことの優先順位を考える
- 今後のキャリアの選択肢を検討し、それぞれのリスクとリターンを評価する
- 信頼できる情報源を見つける
漠然と転職に迷っているのであれば、上記のような観点から整理して言語化してアウトプットできる状態を目指しましょう。一人で考えることが難しいのであれば、転職エージェントのような専門家の力を借りてみることもお勧めです。
一歩を踏み出すことで見える景色が変わる
「応募しようか迷っている」という求人があるとすれば、それは何かしらの魅力を感じ取っているからです。もし求人情報だけを頼りに迷っているのであれば、応募の一歩を踏み出す勇気をもつことも必要になってきます。面接に進んだときに、企業から直接話を聞くことで、自身の価値観をアップデートされる機会になることは間違いありません。
