仕事のスピード感を求め、大手企業から憧れの中小企業へ転職。意外とそこに落とし穴があり、ギャップに苦しむ方も多いのが現状です。今回は大企業から中小企業へ転職したギャップから学び転職活動の参考にしていきましょう。
大手企業からのしくじり転職
例えば次のようなしくじり転職(ギャップ)があります。
待遇、体制のギャップ
- 給与や福利厚生で劣り、予想以上に精神的負荷が大きかった。
- 社内制度や人事考課が不透明で不安を感じた。
人間関係のギャップ
- 大手出身というレッテルを貼られ、周囲から腫物扱いをされた。
- 論理よりも感情論を重視する経営層や上司で、スピード感はあるが理不尽な裁定が多い。
- 独特の慣習や企業文化が多く、馴染めなかった。
仕事のギャップ
- 仕事の幅が広く、一芸特化の自分は即戦力になれなかった。
- 即戦力の営業として入社したが、成果をあげられなかった。
- 企業ブランド力で営業ができていたこと。
- 既に構築された仕組みでしか成果を上げられない事に気づいた。
- 一人一人の生産性が大手より高く、自身の仕事の遅さを痛感した。
- 受身の仕事ばかりしていたので、自分で見つけないと仕事が無く気まずい。
転職をしくじらない為の対策
待遇・体制
転職後の待遇面を試算をイメージしましょう。ご自身の納得はもちろんですが、家族の理解を得ことも非常に大切です。十分な理解や生活水準を想像出来ないと、配偶者との関係性が悪化し協力が得られないという事例もあります。
人間関係
中小企業は企業のトップ(経営層)や上司がキーマンです。面接でなるべく多くの人と接して、様々な考えを共有する機会を設けましょう。
仕事
中途採用は即戦力性を期待されています。必ずしも「教えてくれる」「仕事をもらえる」「何でも揃っている」という恵まれた環境とは限りません。仕事に受身なのではなく、自ら仕事をする為の環境を作り出す姿勢が重要です。自分の能力やスキルを客観視し、戦力となり得るかを考えましょう。
憧れや不満だけで安易に決めない
今回はしくじり事例を書きましたが、大手より中小企業の方が肌に合っていたという転職成功事例ももちろん存在します。逆に中小企業⇒大手企業への成功事例/しくじり事例も多数あります。
結局は隣の芝生は青く見えるもの。憧れや現職の不満だけで安易に転職を決めず、自分の今の環境を俯瞰して冷静に判断しましょう。