基礎学力と性格を検査する目的は?
近年ほとんどの企業が中途採用の選考において「適性検査」を導入しています。
適性検査は様々な制作会社が作成しており、細かな内容は千差万別ですが、
大きく分けて『基礎学力』と『性格』の2種類を判定する検査があります。
この記事では、企業が適性検査を行う背景とその対策について紹介します。
基礎学力検査の目的
- 複数応募の場合の足切り(大手企業の場合が多い)
- 国語力、数字、計算等仕事に必要な基礎学力の判定や適性の確認
性格検査の目的
- ストレス耐性や協調性等の適正確認
- 応募職種への適性を判定し、入社後のミスマッチを防止
- 面接時の参考資料に使用
適性検査の結果で不合格はある?
適性検査の結果次第では選考に落ちることはあります。しかし真面目に受検すれば適性検査で不合格になる確率は低いと考えられるため、過度な心配や対策の必要はありません。
なぜなら中途採用の選考は、新卒採用と異なり実務経験が最も重要であり、適性検査やテストの結果よりも実績や経験を重視する傾向が強いからです。検査結果は面接の際の参考情報としての資料に過ぎません。
適性検査で落ちる場合はどんな時?
適性検査で落ちる確率は低いと前述しましたが、不合格になることもあります。とくに第二新卒や20代と若年層、未経験の職種に応募した場合が当てはまり易いです。これは実務経験による評価が難しく、適性検査に依存する割合が大きくなるからです。
適性検査で落ちた過去事例
学力が原因で不採用となった事例
- 学力試験がほぼ0点で全くできず、やる気もなかった。
- 義務教育レベルの算数の問題もできず、営業や事務も任せられないと判断
- 複数人応募があり一定点数以下は面接に進めなかった(足切り)
性格が原因で不採用となった事例
- 嘘をつく等、人間性に疑問が出るような性格判定が出た。
- 性格判定と応募職種の適性に大きな乖離があった。
(例:営業職応募だが、コミュニケーション力やストレス耐性がかなり低く出てしまった)
適性検査の対策は出来る?
学力試験に関しては、書店にSPIなどの就職試験の参考書や問題集が販売されています。購入して一通り問題を解くことで点数アップが期待できます。一方で性格診断や適性検査は、集中して素直に回答するというレベルでしか対策は出来ません。性格適性で落ちた場合は過度に落ち込まず、その企業と縁が無かったと素早く頭を切り替える事が非常に重要です。
性格検査の一例
内田クレペリン検査
1桁の足し算を繰り返し行い、計算作業のスピード・ムラ・正確性から受検者の働きぶりを測定します。運輸業や公務員試験などで用いられるケースが多いです。
YG性格検査
受検者の性格特性を知ることを目的とした検査で、120問の質問に答えることで社交性や気分の変調の程度、協調性などを客観的に判断します。
まとめ
今回お伝えした事例においても、適性検査は参考程度で面接での人柄を重視する企業もあります。適性検査を過度に恐れる必要は無く、試験前日は十分な睡眠をとり集中できるコンディションで臨むことが重要です。もし仮に適性検査で不合格になってしまっても、積極的に次の企業へ応募をしていく事が転職成功の近道です。