燕市・三条市で正社員の求人に転職する方法

燕市・三条市で正社員の求人に転職する方法

新潟県三条市・燕市で正社員の仕事を探すには?

新潟県の中でも燕市や三条市で転職を考えている人は、どのように転職活動を行うのでしょうか。今回のコラムでは燕市や三条市で転職を考えている方向けに、求人の多い産業と求人の探し方について紹介します。

ものづくり・金属加工が主要産業

旋盤

三条市や燕市は新潟県では「県央(けんおう)」と呼ばれる地域で、その名の通り新潟県のおよそ中央に位置します。燕三条(つばめさんじょう)という呼称は、燕市と三条市の地名の組み合わせが由来です。

燕三条は金属加工産業が盛んな街です。その歴史は江戸時代に遡り、ルーツは築城に用いられる和釘の製造と言われています。現代ではカトラリー(洋食器)を筆頭に、キッチン用品やタンブラー、農具や工具といった製品の一大生産地となりました。

県央地域の売上高トップ10企業

売上高が上位の企業を知ると、地域で強い産業が見えてきます。帝国データバンクによると、2020年度決算で県央地域(三条市、燕市、加茂市、西蒲原郡、南蒲原郡)の上位10社は次のとおりでした。

  • 1位 アークランドサカモト株式会社(ホームセンター)
  • 2位 株式会社コロナ(石油暖房機器製造)
  • 3位 株式会社オーシャンシステム(スーパーマーケット)
  • 4位 株式会社ハーモニック(ギフト商品卸)
  • 5位 株式会社高儀(各種金物卸)
  • 6位 パール金属株式会社(金属雑貨等卸)
  • 7位 東芝ホームテクノ株式会社(小型家電等製造)
  • 8位 遠藤商事株式会社(業務用厨房用品卸)
  • 9位 日本ハム総菜株式会社(総菜製造)
  • 10位 三星金属工業株式会社(建設用鉄筋棒鋼製造)

※敬称略

※出典:帝国データバンク「新潟県企業 売上高ランキング(2020年度決算)」

https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/s220301_34.html

燕三条地域に多い求人とは

産業別の新規求人数(年間累計)※では、「卸売・小売業」「製造業」が上位でした。燕三条での募集求人は次のような業種に多い傾向があります。具体的にはものづくりを行う「メーカー」と、その製品を扱う「卸商社」が多いということが分かります。

  • 1位 卸売・小売業(4,649件)
  • 2位 製造業(4,386件) ※うち、金属製品製造業(1,490件)が大部分を占める
  • 3位 医療福祉(2,303件)
  • 4位 建設業(1,508件)

※出典:ハローワーク三条雇用統計(令和3年度調査)

https://jsite.mhlw.go.jp/niigata-hellowork/content/contents/001203407.pdf

溶接

製造業ではファクトリーオートメーション(工場の自動化)が進んでいますが、巨額の投資が必要ゆえに、中小企業ではまだまだ人の力が求められています。また社員の高齢化から、若返りをはかりたいと考えている企業も少なくありません。

平均所得(参考値)について

総務省が発表した令和3年度「市町村税課税状況等の調」によれば、総所得金額等を所得割の納税義務者で按分した額(≒平均所得※)は、次の通りです。

  • 燕市  280.5万円
  • 三条市 280.1万円
  • 加茂市 254.5万円
  • 弥彦村 259.3万円
  • 五泉市 254.8万円
  • 田上町 249.8万円

※所得は、収入から各種控除を差し引いた額です。そのため、一般的には実際の年収よりも少ない金額が算出されます。

休日について

燕三条地域は、商工会議所・商工会が発行している「燕三条産業カレンダー」を採用している企業が多いです。具体的には「年間休日108日+年次有休休暇(5日~)」という水準です。基本的に週末休みとなりますが、完全週休二日制ではなく、月に1~2日程度の土曜出社が想定されます。燕三条で年間休日数が109日以上の企業は、休みが多めと捉えて良いでしょう。

特に需要のある職種

製造業の営業

技能工

技能工は、燕三条の製造業の中核を担う職種です。ただ一括りに技能工といっても、職人的なものから、機械を操作して加工を行うものまで、その内容は各社で大きく異なります。金属加工の分野であれば切断・旋盤加工・プレス・鋳造・溶接・研磨・組立など多岐にわたります。

生産管理(製造業の管理部門)

生産管理は、製造部門を管理するいわば司令塔のポジションです。製品の需要予測に基づいて生産計画を行い、原材料の発注先の選定・価格交渉・納期管理・作業員の割り当て・工程管理などを行います。計画通りの生産を遂行するためには、社内外の関係構築や対人折衝力が求められます。

法人営業

燕三条には鉄鋼材・ステンレス製品・キッチン用品を扱う卸商社が数多くあります。とりわけ営業職は、外交の役割をはたす花形的な存在です。取引先は県内外にわたり、ときには出張で得意先や展示会に出向いて、自社商品のPRを行います。なかには営業職にステップアップするための期間として、商品ピッキングや配送といった物流業務からスタートさせる企業もあります。

未経験から営業職への転職で必要なスキルとは?

燕三条で正社員の求人を探す場合、どうすれば良い?

ハローワーク(公共職業安定所)で探す

燕市ではハローワーク巻、三条市ではハローワーク三条が管轄です。

  • 地元企業の圧倒的な求人数
  • 行政が運営しているので信頼できる
  • 求人企業の実態や内情までは分からない
  • 応募には窓口に出向かなければならない

職業訓練校に通う

未経験の専門分野に転職をする場合や、時間の余裕があって学び直したい方には職業訓練校という選択肢もあります。

  • 職業訓練受講手当を受けられる可能性
  • 職業紹介や面接対策を受けられる
  • 就職までに時間がかかり、応募職種も限定されやすい
  • 職業訓練で学ぶことは実務経験ではないため、転職先で評価されるとは限らない

民間の職業紹介会社に相談する

いわゆる転職エージェントを利用する方も増えています。特に在職中で時間が限られる場合や、第三者の意見をふまえて自分に合った転職先を探したい方におすすめです。

  • 面接対策はじめ転職全般について客観的にアドバイスしてくれる
  • 希望や適性を考慮した企業や求人案件を紹介(企業の内情に詳しい)
  • ハローワークと比べると求人件数は少ない
  • より即戦力性を重視される案件が多い

転職エージェントは何をしてくれる?ハローワークとの違いは?

その他

テレビCMでよく目にする求人掲載サイトもあります。敷居が低く手軽な反面、膨大な情報量のなかからご自身にあった求人を探すのは至難です。「求人を探していただけで1日が過ぎていた」という話も聞きます。いずれの媒体も一長一短で万能なものありません。自分に合ったものを利用しましょう。

移住者向けの行政支援

燕市・三条市ではUターン・Iターン(移住者)向けの支援制度を行っています。たとえば燕市では一定の要件を満たして転入した人に対して、賃貸住宅の家賃補助が支給される制度があります。なおこれらの支援制度は予告なく終了・変更となることがあります。詳細は燕市(地域振興課)、三条市(地域経営課)のホームページか、市役所窓口へ直接お問い合わせ下さい。

まとめ

燕三条の産業特性と転職市場はご理解いただけたでしょうか。転職を検討中の方に共通してお伝えするアドバイスとしては、まず転職活動の一歩目を踏み出してみることです。実際に動いてみることで、ご自身の立ち位置や環境が見えてくるものです。本気の転職を考えている方は【新潟転職ドットコム】に一度ご相談ください。

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