転職の準備、何をする?
「転職したいけど、何から手をつければ良いか分からない」という方もいらっしゃると思います。今回のコラムでは転職活動をこれからスタートさせる方に向けて、転職の事前準備として行うべき4つのステップとして、「転職の軸を明確にする」「キャリアの棚卸し」「企業研究」「応募書類の作成」をご紹介します。
1.転職の軸を明確にする
転職活動をスタートさせる一丁目一番地は、転職の軸(≒判断基準)を明確にすることです。転職は現職における不満や問題を解決するための手段です。転職した結果、どうなれば納得のいく状態になるのか考えてみましょう。
転職の軸が無いとどうなる?
転職の軸が無いまま転職することは、意志なく転職市場を漂い、何となく良さそうな企業に流れ着いたような状況です。仮に転職できたとしても納得感が醸成されず、早期退職に至る原因になります。
- 「本当にこれで良かったのか?」という迷い
- 「こんなはずではなかった・・・」という後悔
- 「うまくいかなかったことを誰かのせいにする」という他責思考
ときには直感的に判断する事も大切ですが、自分が目指すべき方針が定まっているからこそ、正しいと思える判断ができると言えます。
転職の軸の明確化には自己分析が欠かせない
転職の軸を明確にするために必要なことは「自己分析」です。ここで言う自己分析とは、自身の価値観や志向性を整理することで、具体的には次のような内容です。
- なぜ転職をするのか?
- 今後どうなりたいのか?
- 仕事をする上で大切にしている価値観は何か?
- どんな職務内容、待遇、環境であれば納得できるか?
上記を整理することは、転職理由・志望動機・自己PRを考える際も役立ちます。また、面接での受け答えにも一貫性が生まれるため、場当たり的な面接対策を行わずに済むでしょう。
自己分析を深めるための具体的な方策
- キャリアの棚卸しをおこなう(後述)
- 厚生労働省が運営する職業情報提供サイト(https://shigoto.mhlw.go.jp)を活用し、価値観分析をおこなう
- キャリアカウンセリングを受ける
詳しくは以下のコラムも参照ください。
2.キャリアの棚卸し
キャリアの棚卸しとは、これまで身に着けたスキルや経験を洗い出すことです。キャリアの棚卸しを行うことで、自身の強みや志向性が整理され、転職先でのミスマッチを抑止できます。また、職務経歴書といった応募書類作成の足掛かりにもなります。
キャリアの棚卸しの方法
キャリアの棚卸しの具体的なやり方について解説します。次の項目を書き出してみましょう。
所属企業の情報を書き出す
職歴が2社以上ある方は、それぞれの企業ごとにまとめると良いでしょう。
- 企業名
- 所属部署
- 職種
- 在籍期間
経験した職務内容を書き出す
- どんな職務を経験したか?
- どのようなプロセスで取り組んだか?
- 結果(成果)はどうだったか?
振り返りを書き出す
- 業務を通じて身に着けたスキルや資格
- 業務上の失敗と改善点
- やりがいを感じた点、エピソード
- 不満点(転職理由)、不満に対して行動したこと
- 今後実現したい事、実現に向けて努力している事
3.業界や企業研究をおこなう
自己分析が完了して転職の軸が明確になったら、次は企業について調べましょう。就業可能エリアにはどんな求人があるのか知る方法は、ハローワークや転職サイト等いくつかあります。企業情報に詳しい新潟転職ドットコムのような転職エージェントの活用もお勧めです。
優先順位を考慮して応募先を検討する
新潟のような地方では求人数や業種も限られています。そのため100%すべての希望を叶えられる転職先は存在しません。企業研究をおこなった方なら理解されていると思いますが、今回の転職で実現したい譲れない条件、許容できる条件を整理しましょう。
4.履歴書と職務経歴書を作成する
キャリアの棚卸しができたら、履歴書や職務経歴書に落とし込みましょう。書類作成の方法は以下の記事が詳しいです。
事前準備が転職成功の鍵
転職はキャリアにおける大きな転機です。後悔しないためには、事前準備が重要になります。まずは自己分析をおこない、自分自身を見つめ直すことから始めてみましょう。