転職のリスク?
管理職層での転職は新たなチャレンジや年収上昇といった
ポジティブな面が強調されますが、
若手の転職よりもリスクが高いという事実があります。
40歳~50歳までは1社で勤務していたが、その後3社・4社と
点々としている方も珍しくなく、どういった場合に起こりうる
事例かを見ていきましょう。
経営層からのプレッシャー
管理職の場合は相応の高年収帯であり経営者としては
「年収相応もしくは年収以上」の働きを求めています。
現段階では部下の教育が必要等準備が必要であったとしても、
数字や結果が出ない事に不満を感じ叱責するという事例もありました。
現場の業務や現社員への理解が乏しい経営者も多く
こういった事態に発展するケースがあります。
”スーパーマン”と思われがち
相応の年齢や役職での入社になる事が多い為、
入社先の部下や社員からは「凄い敏腕」「何でも知っている人」が
入社してくると高い期待値を持たれています。
その為期待値を下回った場合周囲の社員から
「なぜこんな人を採用したのか?」
「この人が自分より高年収なのか?」
という不和を生みマネジメントが上手くいかない
状態となってしまいます。
スキルのミスマッチ
経営者・企業側の業務や求めるミッションの説明不足、
求職者側が内定を得ようとつい面接で話を盛って
してしまう場合に置き易いです。
年齢や経験を重ねてくると「知らない事が恥ずかしい」
「その分野に経験が無いと素直に言えない」という側面もあります。
若手よりも専門性や必要スキルの幅が深く・狭い場合が多く、
少しのズレから大きなミスマッチに発展してしまいます。
リスクを防ぐには?
●明確な自分へのミッションの確認
●成果の期限や月/年単位の目標値の確認
●経営者だけでは無く現場の部門との擦り合わせを行う
●自分が経験してきた事、門外漢な事を素直に伝える
●入社後は出来るだけ謙虚な振る舞いを心掛ける
●常に自学は怠らず、知ったかぶりはしない
上記を当たり前の事だろ!と感じるかもしれませんが、
「今までの実績があるから大丈夫だろう」
「業界は変わるが何とかできるだろう」
「ある程度の事は教えてもらえるだろう」
という「だろう」での転職での失敗談を多く聞いています。
意外と自分がその立場になった時に楽観的に考えるのが
人間ですので、リスクを理解し慎重に進めていきましょう。